今回は湘南美容クリニック浜松院所属のメディカルサポーター(看護助手)、山口さんがSBCメディカルグループに入社された経緯や、入社後の業務内容、仕事のやりがいについてお聞きしました。
子供のころからの夢だった介護福祉士、理想と現実のギャップがあった
山口さんはSBCメディカルグループ(以下SBC)に入社される前は介護施設で働かれていたんですよね?
SBCに入社する前は、特別養護老人ホームで介護福祉士として働いていました。幼いころから祖父母と生活していたこともあり、昔から介護に携わりたい、ヘルパーになりたいと思っていました。高校生になってもその夢は変わらなかったため、専門学校で資格を取得し、新卒で特別養護老人ホームに就職したんです。そこでは介護が必要なご利用者様の生活援助を2年ほど行いました。小学生の頃からの夢だったこともあり、ご利用者様の生活を支えることにはとてもやりがいを感じていました。
夢だった介護福祉士になられた中、転職を決めた理由はあったのですか?
介護福祉士として働く中で、個別支援の難しさに直面しました。自分が目指す介護を、全てのご利用者様に対して行うことはできないなと感じたんです。お風呂に入っていただこうとしても、入りたくない方もいる。お食事をとっていただきたくても、食事をとりたくない方もいる。実際に働いてみると、ご利用者様の期待に応えることが難しいなと実感したんです。さらに、勤務先には夜勤があり生活リズムを一定に保つことが難しかったということもあります。自分のやりたい介護が行えないことと体力的な限界を感じ、転職を意識するようになりました。
精神的にも体力的にも少し疲れてしまったのですね…。転職先としてSBCを選ばれた理由はなんだったのでしょう?
転職先を選ぶ軸として、誰かのサポートができることと、美容に関わる仕事であることの2つを持っていました。学生時代に美容室でアルバイトをしており、髪型が変わることで表情が明るくなるお客様を見て、美容って素敵だなと思っていたんです。さらに、介護福祉士として働く中で、ご利用者様に口紅を塗ったりネイルをする機会があったのですが、皆さんとても嬉しそうな顔をされるんです。その姿を見ていたら、美容に関わる仕事って、きっとやりがいがあるのだろうなと感じました。
美容の仕事はたくさんあると思うのですが、その中でも美容クリニックを選ばれた理由はありますか?
転職活動をはじめる際、SBCに勤めている幼馴染に相談したんです。彼女は看護師として勤めていたのですが、私のやりたいことを相談したところ“SBCのメディカルサポーター(看護助手)の仕事が合っていると思う。一緒に働かない?”と声をかけてくれました。そこで採用ホームページを確認したら、スタッフの皆さんがとても生き生きと働かれていて、私がやりたいことはこれだ!と思いました。
また、ホームページを見るうちに三方良しの理念にも惹かれていきました。お客様に喜んでいただき、社会にも貢献できて、さらにスタッフも幸せになることを目指しているなんて、なんて素敵な会社なんだろう!と感動して、他の美容クリニックではなくSBCに入社を決めました。
人をサポートできるだけじゃなく、成長できる環境へ転職を決意
ご友人が働かれていると、安心感もありますよね。話を聞いたりホームページを見る中で、SBCのメディカルサポーター(看護助手)のどのようなところに魅力を感じましたか?
誰かを支えたりサポートしながら人の役に立ちたい、と思っていたので、クリニックのスタッフやお客様をサポートできるメディカルサポーター(看護助手)の仕事に魅力を感じました。実は先ほど相談した幼馴染には受付カウンセラーとしてSBCに入社しないかと誘われたのですが、自分が受付カウンセラーとして働く姿を想像できませんでした。受付カウンセラーはお客様と個別カウンセリングを行い、施術の提案を行うことがメイン業務ですが、もう少し業務の幅が広い方が成長できるかなと思ったんです。SBCのメディカルサポーター(看護助手)なら、今よりもっと成長できて輝けると入社前から思っていました。
業務の幅が広いことも含め、入社前に不安に感じたことはありませんでしたか?
メディカルサポーター(看護助手)の経験はなかったため少し不安はありましたが、ホームページの業務内容を細かく確認することで働くイメージを持つことができました。ただ、ホームページの中に“覚えることが多い”と書いてあったり、SBCで実際に働く友人からも同じことを聞いていたので、機械や器具の名前は覚えられるかな?というプレッシャーはありました。実際に入社してからは、研修期間中に機械のセット組などの業務を覚えることができたので、未経験の方でも半年間で一通りの仕事を覚えることが出来る環境です。もちろん覚えることはとても多いですが(笑)。
入社後の研修はどのように進めていったのでしょうか?
実は私が入社するまで、浜松院にはメディカルサポーター(看護助手)がいなかったんです。そのため、静岡院の先輩が3日間OJTとして浜松院に来てくれました。その3日間で基礎的な業務を覚え、4日目以降は浜松院の看護師と一緒に業務を覚えていきました。メディカルサポーター(看護助手)がいなかった期間は看護師がメディカルサポーター(看護助手)の業務を行っていたので、一つずつ振り返りをしながら業務を習得していくことができました。もちろんメディカルサポーター(看護助手)の先輩がいない不安はありましたが、看護師の教育担当の先輩が何かあるとすぐに教えてくれるので、聞きづらい雰囲気は全くなかったですし、“いつでも聞いてね”と定期的に声をかけてくれたので、アットホームな雰囲気に驚いたことを覚えています。また、業務ごとにマニュアルがあることも安心でした。
覚えることが多かった、とお話されていますが、覚え方などで工夫されたことはありますか?
私は美容ノートというものを作成し、自分の手で施術の内容やオペのポイントを全てまとめていきました。ノートにはメディカルサポーター(看護助手)の業務の一つでもあるオペのセット組の内容や、オペ室の配置などを全てまとめましたね。業務時間も使わせていただきましたが、家でも勉強を重ねました。私はSBCに入社して初めて勉強が楽しい!と思うようになったんです。美容医療は本当に奥が深く、どんどん新しい施術が生まれます。新たな施術が出来たときには、もっと色んなことを覚えることができるとわくわくします。自分の美容医療に関する知識が増えることも嬉しいですが、周りのスタッフをサポートすることができて、お客様に知識をご提供することもできる。いいことづくしなので、学習は全く苦になりません!
山口さんが作成した「美容ノート」
美容クリニックでは、お客様の特別な瞬間に立ち会える
現在はどのような業務に取り組まれているのですか?
オペで使用する器具の洗浄や滅菌、院内清掃や洗濯、物品の管理や発注業務、お客様のご案内など幅広い業務を担当しています。直接医療行為を行うことはありませんが、施術のお手伝いなど医療行為以外の業務って意外と多いんです。まさか自分がオペ室でサポートをする日が来るとは思ってもいませんでした。
本当に業務の幅が広いのですね!たくさんの業務の中で、特に好きな業務はありますか?
お客様と接している時間が好きですね。施術を行うまでのご案内や、症例写真の撮影や採寸などです。お客様と直接お話することによって、情報をキャッチしやすくなるんです。術後の柔らかくなった表情や、“やってよかった、ありがとう”と直接声をかけていただくことがやりがいに繋がりますし、美容医療の力を実感しています。
以前、豊胸手術を受けられたお客様がいらして、私は採寸やカルテの撮影から術後の身の回りのお手伝いまでを担当しました。手術の前は不安と緊張で俯いていたお客様が、術後に鏡を見ながら“授乳前に戻ったみたい!これからは自信を持って生活できそうです”と涙ぐみながら話してくださいました。その後も来院されるとお声がけしてくださり、そのたびに嬉しい気持ちになります。お客様の人生の中の貴重な瞬間に立ち会える感動は、他の仕事では味わうことが出来ないと思います。
お客様対応を行う上で、意識して心がけていることはありますか?
クレドの行動指針にもありますが、お客様に付加価値を与えることを意識しています。クリニックが忙しい日はどうしても施術に集中してしまいがちです。ただそれではお客様の不安を取り除くことはできないと考えています。できるだけお客様一人ひとりに合わせた対応ができるよう、“不安なことはないですか”“お部屋の温度は寒くないですか”などと声をお掛けしたり、共通の話題を出すように意識していますね。あとは浜松院で作っているスタッフおすすめの施術や商品を載せた冊子があるのですが、その冊子をお見せすることもあります。
すばらしいホスピタリティですね!SBCに入社して成長したなと感じる瞬間はありますか?
もともとスピード感をもって仕事をすることは得意だったのですが、悲しいことがあると落ち込んでしまうときがありました。SBCに入社してからは落ち込むことがほとんどなくなり、メンタル面の成長を感じています。これは職場環境や人間関係がもたらす影響が大きいと思っていて、常にありがとうが飛び交う職場なので落ち込む暇がないんです。介護福祉士をしているときは、ご利用者様から怒られることもありましたし、それ故イライラしていることもあり、心が苦しいなと感じていました。今は小さなことでも感謝しあえる環境なので、これは前職とは大きく違うと思っています。
人間関係や環境面以外に、前職との違いを感じる部分はありますか?
介護の場合は、ご利用者様の生活に介護福祉士がお邪魔するイメージでした。生活を支えるとても大切な役割ですが、感動を味わう瞬間は多くなかったように思います。対して美容医療は、お客様と関わる時間は一瞬ですが特別な時間を作り出すことができます。その時間でいかに感動して頂き、心に残るものになるかを意識してお客様に接するようになりました。
とはいえ、業務の進め方は前職と近いですね。特別養護老人ホームに勤務していた時も1日のスケジュールを見ながら空いた時間で自分の業務をこなしていました。今もオペや施術の予定を毎朝確認して、空いた時間で事務作業などに取り組むようにしています。毎朝TODOリストの作成は欠かせません。
自身の成長が、お客様やスタッフのためになる
とてもスピ―ド感のある職場なのですね…。忙しい中でもTODOリスト作成など、様々な工夫をされていて素晴らしいです!
ありがとうございます!ありがたいことにクリニックは本当に忙しいんです。予約が埋まっていない日も、飛びこみのカウンセリングもありますし、当日オペを行うこともあります。朝出勤したらまずはその日のオペを全てノートに書きだして、器具のセット組やオペ室セッティングのスケジュールを立てます。それ以外の時間を使って、看護師からの依頼事項に対応する流れが多いですね。忙しい分、“もっと効率的に動くにはどうしたらいいだろう”と常に改善できることを考えています。今一番必要とされている業務は何だろう、と優先順位を考えることで、クリニックがスムーズに回ることが嬉しいんです。個人的にはTODOリストの項目を一つずつつぶしていくことに喜びを感じていて、これが仕事の充実感にも繋がっているのだと思います。
充実を感じられる仕事っていいですね。今後の目標はありますか?
今後は、もっと大きなオペのお手伝いに入りたいと思っています。後は、スキンライセンス(※SBC社内資格)を受けるために、これからもっと美容医療についての知識を深めていきたいです。知識を身につけた分、お客様へご提供できる情報も増えますし、ご質問頂いた際に確認する手間が省ければスタッフの役に立つこともできます。
まさに“三方良し”の考え方ですね!それでは最後に、SBCメディカルグループのメディカルサポーター(看護助手)に興味がある方へメッセージをお願いします。
メディカルサポーター(看護助手)は資格や経験がなくても活躍できる職種です。私も未経験入社でしたが、教育環境やマニュアルが整っているので安心してください。美容医療や美容クリニックに敷居の高さを感じている方も多いと思いますし私もそうでしたが、実際に働くとお客様が感動している特別な瞬間に立ち会える素敵な仕事だと感じています。誰かをサポートすることが好きな方や美容が好きな方にはぴったりのお仕事です!