今回は、SBCメディカルグループ(以下SBC)で働く石牟礼さんに、未経験でメディカルサポーター(看護助手)の仕事に挑戦した背景や、入社してから自身と家族に芽生えた変化についてお話ししていただきました。
家族や友人の存在が背中を押してくれた。40代から美容医療業界の仕事に挑戦
まず、現在の仕事内容を教えてください。
メディカルサポーターの仕事は、クリニックで働く医師や看護師などのスタッフをサポートすることです。
医療行為は行いませんが、施術で使用する機材の洗浄や滅菌、物品の在庫管理、院内の清掃や洗濯などの業務を行っています。
SBCに入社する前は、医療事務などの幅広い職種を経験されていたとのことですが、今回の転職を考えたきっかけは何だったのでしょうか?
約5年間、医療事務として患者様の受付対応や事務作業を行っていたのですが、とあるタイミングで「この仕事って本当に私がやりたいことなのかな」と思い始めたんです。
というのも、医療事務として勤務していた病院には、さまざまな病気を抱える患者様が来院されていました。なかには重い病気を宣告される患者様もいて、つい接客販売をしていたときの癖で『ありがとうございます!』と笑顔で接してしまったときは、先輩から怒られたりして……。
そんな重苦しい環境で働いていたので、自宅に帰ってからも落ち込むことが多かったんですよね。
ちょうどその時期に夫の転勤による引っ越しが決まり、必然的に転職することになったんです。
数ある企業の中で、なぜSBCを選ばれたのですか?
SBCは周りの人も知っている大手企業なので、安心感がある点が大きかったですね。
現在、17歳と19歳の子どもがいるのですが、進学するにつれてどうしても学費がかかってくるので……。できるだけ安定した企業で働きたいと思っていたんですよ。転職活動の際は、自分よりも“家族”のことを一番に考えていましたね。
また、入社前に顧客としてSBCへ来院したことがあって。その際に活き活きと働くスタッフの姿を見て、自分もここで働きたいと思ったんです。
美容医療やメディカルサポーターの仕事は初めてだったと思いますが、新しいことに挑戦することに不安はなかったですか?
SBCへ応募を決めた時は40代だったこともあり、「美容クリニックだから若いスタッフが多いのかな」と初めは不安もありました。
でも、同世代の友人に相談すると『美容に詳しくなったらいろいろ教えてね』と背中を押してくれて。あと、長女が19歳でちょうど美容に興味が出てくる年齢なので、仕事で得た知識を教えるなど、子どもにも頑張ってる姿を見せたい気持ちが、新しいことに挑戦する勇気につながりましたね。
また、メディカルサポーターは、主婦としての経験も活かせるお仕事だと思ったんですよ。
洗濯や物品の補充など、家庭の中で行う作業に似ている業務が多くて。当時、40代を迎えた私が“自分らしく”働ける仕事だと感じたことで、挑戦してみようと思いました。
SBCが自身と家族に与えた“ポジティブな変化”とは
SBCに入社してから仕事と家庭の両立で大変だったことはありましたか?
私の場合は子どもが17歳、19歳と、ある程度自立している年齢なので、家庭との両立でそこまで大変だったことはなかったです。
ただ、シフト制で毎月の休みがいつになるのか決まっていないので、家族全員で予定を合わせることが難しくなったとは思います。これは、とくに接客業のお仕事に共通することだと思うのですが……。
でも、家族全員が揃ったときに、みんなで一緒に過ごす時間を大切にできるようになったんですよ。それはすごく良いことだと感じていますね。
ちなみに、SBCで働き始めた時のご家族の反応はいかがでしたか?
良い意味で『変わったね!』と言われました(笑)
引っ越したばかりの頃は本当にバタバタしていたので、自分の心に余裕がなく、家族とのコミュニケーションが上手くいかないこともあったんです。
ですが、SBCで働き始めてから、日々生活する上での考え方や子どもへのコミュニケーションの取り方が良い方向に変わったなと感じます。
どのようにコミュニケーションの取り方が変わったのですか?
子どもに何かを指摘する際にも、感情的に話すのではなく、一度冷静になって考えてから『こうした方がいいんじゃない?』というような双方向のコミュニケーションが取れるようになりました。そうすると、子どもたちも素直に聞いてくれるんですよね。
SBCの研修では、業務に関する内容だけでなく、仕事をする上での心構えや周りとの向き合い方など、人間としても成長できることを教えてくれるんです。
日頃の子育てにも役立つことが学べるんですね…!ご自身が変わったことで、ご家族の行動や心境にも変化はありましたか?
家族がとても協力的になってくれたと思います。
私が仕事で帰りが遅くなると、子どもが晩ご飯を作ってくれたり、以前はまったく家事をしなかった夫が洗い物をしてくれたりすることも!
『最近の若い子は、一緒に住んでいる彼がお弁当を作ってくれるらしいよ~』と、職場の20代スタッフの話を何気なくシェアしたことも、良い影響を与えるきっかけになったみたいです(笑)
家事では当たり前のことが、スタッフからの「ありがとう」につながる
メディカルサポーターのお仕事をする上で、大切にしていることは何ですか?
メディカルサポーターの仕事は単なるサポート業務ではないので、周りのスタッフがスムーズに働ける環境を作れるよう、自分なりに工夫しながら幅広い業務をこなすことを心掛けていますね。
例えば、機材の洗浄や滅菌には時間がかかるので、お客様の施術時間までに間に合うよう、常に先の予約スケジュールを把握しながら準備しています。
その合間に物品の在庫管理や清掃、洗濯などを行うなど、一つひとつの業務はそこまで難しくないのですが、マルチに対応する大変さがありますね。
まさに、SBCの行動指針にもある“ゴールからの逆算(※)”ですね…!業務をこなせるようになるまで、どのくらいかかりましたか?
業務の知識が全体的に身につき、独り立ちできるまで半年くらいかかったと思います。
もちろん、入社当初は困っていると必ず誰かがサポートしてくれたり、先輩スタッフが一対一で業務を教えてくれたりしたので、すごく心強かったです。
でも、業務を早く覚えて、早く周りの役に立ちたい気持ちが強く……!機材の写真を撮って通勤の合間に見たり、先輩スタッフの姿を観察して、TTP(うまくいっている人を真似る、徹底的にパクること)するように心がけていました。
※ゴールからの逆算…SBCが掲げる、15の行動指針の1つ。常にゴールからの逆算思考で考え、時間の無駄を省くこと
現在、仕事をする上で感じるやりがいやモチベーションは何ですか?
お客様からのアンケートや、周りのスタッフから感謝の言葉をいただけた時ですね。
メディカルサポーターはお客様と関わる機会が少ないのですが、機材や器具を事前に準備し、医師や看護師が施術をスムーズに進められることで、お客様の満足度の向上にもつながると思うんです。
間接的ではありますが、アンケートでお客様からの感謝の声を目にすると、SBCのサービスに満足いただけていると感じられ、嬉しい気持ちになりますね。
また、家では当たり前に行っている、ちょっとした気配りのようなことでも、スタッフから感謝の言葉をもらえるとモチベーションにつながります。
たとえば、クリニック内のゴミを回収して片づけただけでも、周りから感謝の言葉をもらえるんですよ(笑)
後輩から憧れられるメディカルサポーターになりたい。さらに業務の幅を広げることが今後のミッション
現在、クリニックの中で、石牟礼さんはどんなポジションにいると思いますか?
クリニックの中でも、お母さん的なポジションだと思います。仕事の合間にスタッフが話しかけに来てくれて、ときにはプライベートに関する相談を受けることもあるんですよね(笑)
職種の垣根を越えたスタッフにとってもリラックスできる、心の拠り所のような存在でありたいなと思います。
クリニックでもお母さんのように頼れる存在なんですね!そんな石牟礼さんの今後の目標について教えてください。
SBCは全国各地にクリニックがあるので、他の院で勤務することがあっても臨機応変に対応ができ、すぐに活躍できるような人材になりたいです。
そのためにも、SBCのメディカルサポーターが担うすべての仕事をこなせるように、もっと業務の幅を広げていきたいですね。
それから、後輩から憧れられるメディカルサポーターになりたいと思っています。
入社当初に教育担当だった先輩が、「何かあれば○○さんに聞く」というように、周りからとても慕われている方で。
私も彼女のように周りのスタッフから頼られる存在になりたいと思います。また、新しく入ってくるスタッフにも『石牟礼さんのようなメディカルサポーターになりたい』と言ってもらえるように、もっと頑張りたいです!
最後に、これからSBCのメディカルサポーターに転職しようと考えている方へメッセージをお願いします!
主婦(夫)の方で、経験や資格がなくても、「挑戦したい」という気持ちがあれば、ぜひ一歩を踏み出していただきたいと思います。
私も、美容医療の知識やメディカルサポーターの経験がない状態で入社しましたが、主婦としての経験も活かしながら、毎日楽しく働けています。
美容や人をサポートするお仕事に興味があれば、諦めないでほしいなと思いますね!