リアルボイス

2024.07.22

介護職員の強みである“視野の広さ”を活かせる。未経験から活躍できる、メディカルサポーター(看護助手)とは――

#スタッフ紹介#お仕事紹介#中途採用

PROFILE

特別養護老人ホームで介護職員として勤務した後、2023年にSBCメディカルグループ(以下SBC)へ入社。現在、湘南美容クリニック横浜東口院のメディカルサポーター(看護助手)として勤務している。

今回は、SBCメディカルグループ(以下SBC)に入社された経緯や、前職の経験が活きていると感じる瞬間や仕事のやりがいについてお聞きしました。

特別養護老人ホームの介護職員から美容クリニックの看護助手への挑戦

田村さんは、前職どのような仕事をされていたのですか?

特別養護老人ホームで介護職員として、利用者様の食事・入浴・排泄・就寝介助や口腔ケア・レクリエーションの企画など、生活全般を支える仕事をしていました。

1人の職員につき3~4人を担当しており、要介護度3~5(特定疾病や認知症など)の利用者様が楽しく過ごせるように日々考えながら向き合っていましたね。

他にも、利用者様から何か要望があったときに、要望を実現するにはどうすればいいのかを考えるなど、利用者様に寄り添うことを大切にしていました。

学生時代から介護について学ばれていたんですか?

私は手に職を付けたいと思い、大学の社会福祉学科で障がい者福祉を専攻していたんです。そのため、介護については深く学んではいませんでした。

学生時代はバレーボール部に所属しており、もともと体を動かすことが好きなタイプだったので、パソコンを使った事務作業より、動き回りながら人と話せる仕事がしたいと思っていたんですよね。

大学で学んでいることを活かしながら働ける場所はどこだろうと考えたときに、介護業界と障がい者スポーツに興味を持つようになったんです。

そうだったのですね!そこから介護業界に進まれたきっかけは何なのでしょうか?

学校の先生に進路相談をする中で、『高齢者施設でイベントがあるから行ってみたらどう?』と教えてもらいました。

実際にイベントに参加した際に、介護職員の方が楽しそうにされていたのを見て『ここだ!』と思ったんです。あとは、介護の仕事はこの先もなくならないので、資格さえ持っていればライフイベントがあってもずっと続けていける、と思い介護の道に進むことを決めました。

その後、大学在学中に社会福祉士の資格を取得して、特別養護老人ホームに就職したんです。

実際に介護職員として働いてみていかがでしたか?

毎日が楽しくて、やりがいを感じていました。特に、利用者様が喜んでくれそうな外出イベントを企画することが好きでしたね。私たちにとって外出は普通のことですが、常に施設で過ごしている利用者様にとって外出は年に数回あるかないかの貴重な機会です。

私が企画した外出イベントに参加して、普段施設で過ごしている時と全く違う利用者様の表情や楽しんでくれている姿を見るのがとても嬉しかったことを覚えています。

そこから、転職を考え始めたきっかけはなんでしょうか。

夜勤や日勤・早番という複数の勤務スタイルが年々体力的に厳しくなってしまって…。

先ほどもお話しした通り、介護の仕事は好きだったんです。利用者様から『担当は田村さんがいいです。なんでも言えるし、間違ったことはハッキリと指摘してくれるから』とご指名をいただく嬉しいこともあり、やりがいを感じていました。ですが、生活リズムが整う仕事に就きたいなと思いはじめたんです。

体力的にも大変なお仕事ですよね…。SBCへの入社の決め手はなんでしたか?

きっかけは、肌治療のためにSBCの皮膚科にカウンセリングに行った時のことです。

スタッフから強引に施術をすすめられるのではなく、私の肌をキレイにするためにできることを豊富な知識とともに沢山伝えてくれたことが好印象でした。実際に施術を受けたときに対応してくれた看護師さんもすごく優しくて。

私への対応からも信頼できる企業だ!と実感したので、私もSBCで働いてみたいと思っていたところ、『スタッフ募集中』と記載されているポスターが目に入ったんです。

そこから自分でSBCについて調べはじめ、看護助手の募集があることを知りました。看護助手=病院というイメージがあったので、美容クリニックでも看護助手の方が働いているとは思わなかったんです。

クリニックの雰囲気の良さ・スタッフの対応・大手基盤で安心できることはもちろんですが、サポート業務がしたいと思っていた私にとってメディカルサポーター(看護助手)という仕事がぴったりだったので入社を決めました。

メディカルサポーター(看護助手)は介護職の強みが活かせる転職先

現在はどんな業務をしているのでしょうか?

器具の洗浄・滅菌やオペ室の物品補充、オペ後の片づけ等を担当しています。

主に看護師と連携しながら仕事をするので、ほとんどお客様とは関わりませんが、クリニックで働くスタッフを支えるポジションですね。裏方仕事ではありますが、自らのことを“縁の下の力持ち”だと思っています(笑)。

前職と全く異なる業務内容ですが、介護職の経験は今の仕事に役立っていると思いますか?

前職の時も、1つのことだけを考えるのではなく、広い視野を持って業務を行っていたのでマルチタスク能力は活かせていると思います。

また、一緒に働くパートスタッフの適性を見ながら業務を振り分けることもあり、適性を見つつスタッフに指示を出すことができるのも、前職の経験が活きていると感じています。

お仕事をするうえで、広い視野が必要なのですね!具体的にどのようなことを考えながら日々お仕事をされているのですか?

メディカルサポーター(看護助手)の仕事内容は幅が広いので、常にいくつもの作業のことを考えながら手を動かす必要があります。

朝イチにその日のクリニックの予約表を確認し、予約時間から逆算をして、この機材は今日2回使う予定があるから14時までには滅菌をかけて、隙間時間でオペ室に洗浄した機材を届けて、パートさんにこの作業をお願いして、その間にオペ室に掃除に行って、こっちのストックを補充して…などと、同時進行でタスクをどんどん消化していくイメージです。

業務の合間に看護師さんから「こっちの機材の洗浄を先にお願い」と依頼され、予定が変わることもしばしばです(笑)。

かなり臨機応変な対応が求められるのですね。

最初は大変でしたが、すぐに慣れることができたのは、介護職時代の経験があるからだと思います。

介護現場では職員1人で10名前後の利用者様を見ることもあり、介護職員はアクシデントが起きないよう常に周囲にアンテナを立てて動くことが求められていたので、柔軟な対応力が身につきました。

周囲の動きを見ながら、突発的な出来事に対処する必要があったのですね。

そうなんです、その経験のおかげか、自然と周りを見て動く癖がついていたので良かったと思っています。

私はまだSBCに入社して1年も経っておらず、未経験からのスタートだったので、今でも覚えていない医療用語や機材の名前もたくさんあります。ですが、滅菌などの重要な業務を任せていただけているのは前職の経験が大きいと思いますね。

業務をする中で、工夫されていることはありますか?

先輩スタッフが『カレンダーに予定を書き込んでおくと余裕をもって準備できるよ!』と教えてくれたので、カレンダーに1週間・2週間先のスケジュールを書き込むようにしています。

機材の種類によっては数が少ないものもあるので、お客様が安心・安全に施術を受けられるように前もって準備することで、焦らず業務に専念することができるようになりました!

残業時間は介護職時代の3分1に。生活リズムが整いプライベートも充実

転職後、夜勤もなくなり勤務スタイルは変わったのではないでしょうか。

そうですね。夜勤がないぶん生活リズムが整い、身体への負担がかなり減りました。友人とご飯に行くなど、予定が合わせやすくなったのも嬉しいポイントです。

以前は、友人と夜勤明けに会うと、『すごく疲れた顔をしているけど大丈夫?』と心配されることも多かったのですが、今は『いきいきとした表情をしているね!』と言われるようになったので、周りから見ても私自身の変化は大きいのかなと思います。

生活リズムが整ってよかったです!忙しいときもあると思いますが、残業などはいかがでしょう? 

基本的には定時上がりで、残業は多くて月5時間程度です。前職と比べて残業は3分1に減りました。

残業代が1分単位できっちり出るところも、大手ならではだと思います。

基本的には定時で帰宅されているとのことですが、どのような時に残業をされるんですか。

GWやお盆・年末年始などの世間の長期連休がSBCの繁忙期にあたるのですが、正直かなり忙しくなるので残業をすることもあります。

たとえば、その日に使用した機材の洗浄が全然終わらないのに、翌日の準備をしなくてはならなかったり、多めに物品を発注したつもりが、予想外のスピードでどんどん消費して足りなくなってしまって焦るくらい、目まぐるしく働くときもありました。

元々、お客様として通っている時は裏側が見えないので、慌ただしさを全く感じませんでしたが、いざ働いてみると繁忙期はクリニックのスタッフさんたちが裏で走り回っていてびっくりしましたね(笑)。

それは大変でしたね…。そのような忙しい日々をどうやって乗り越えたのでしょう?

自分は1人じゃない、と実感できたことが大きかったです。

看護師さんがこまめに様子を見にきてくれて、『田村さん、大変だったらヘルプ出すけど大丈夫?』と業務量を調整してくれたり、『私たちが洗浄するから明日の準備をしてきていいよ!』と先輩スタッフがフォローしてくれたり。

先輩スタッフにも気軽に話しかけやすいクリニックなので、本当に助かりましたし、心強かったですね。

 

忙しい環境にもかかわらず、話しかけやすい雰囲気はなぜ生まれるのでしょうか。

『ありがとう!』と伝えあう習慣がスタッフに根付いているからかもしれません。

些細な事でも感謝の言葉をかけてもらえるので、私もたくさんポジティブな言葉を伝えるようにしています。このような日々の積み重ねがあるからか、クリニック全体の人間関係がよくて、なんでも聞きやすい雰囲気が作られているではないでしょうか。

私自身、滅菌室で業務をしながら看護師さんと会話をすることが毎日の楽しみになっています。日々のちょっとしたコミュニケーションが、チームワークの良さに繋がっているのだと思いますね。

感謝を伝える文化があるのは嬉しいですね。

以前、業務終わりに『この忙しい日に田村さんがいてくれて良かった!滅菌室にいてくれるおかげで業務がスムーズに回るよ』と言ってもらえた時は本当に嬉しかったです。

誰かの役に立っていることがやりがいに感じますし、感謝の言葉を伝えてくれるスタッフが多いことがSBCの好きなところの1つです。

未経験でも挑戦できる。自分の成長を実感できることが嬉しい

未経験でSBCへの転職を検討している方に、メッセージはありますか?

不安や心配はあると思いますが、一緒に働くスタッフがみんな優しくて、基礎から教えてくれますし、分からないことがあったらすぐに相談できる環境なので、サポート業務が好きな方には挑戦してほしいと思いますね。

私も未経験で入社したので、滅菌室に置いてある機材や器具の名前すら知りませんでした。入社後は、1つずつ知識の習得をすることから始めるので、勉強することが沢山あるということは事前に知っておいた方が良いかもしれません。

未経験からも挑戦できるんですね!

はい、私も本当に知識ゼロでしたから(笑)。

『この機材、ドラマで見たことがある!』と思っても名前が全くわからなくて。滅菌室に置いてあるもので、入社時から名前がわかったものは1つもありませんでした。

そのような状態で、どのように覚えていったのでしょう?

地道な作業ですが、機材や器具を使用するたびに頭の中で名前を復唱したり、業務のスキマ時間に勉強することもありました。時には、看護師さんに直接質問をして教えてもらうことも。

最初はクリニックで頻繁に使用するオペの器具セットから覚えるので、美容に興味のある方であれば勉強自体も楽しめるのではないかと思います。

私が滅菌室を1人で任せてもらえるようになったのは、入社7ヶ月目くらいだった気がします。先輩スタッフが近くに居なくても、安心して任せてもらえることで自分の成長も実感できてうれしいですね。

できることがどんどん増えていくのは楽しいですよね!

そうなんです!業務に慣れて気持ちに余裕がでてきた今は、自分がキレイにした機材が次のお客様の施術に使われていく過程を見ることが最近はすごく嬉しいです。

最後に、今後の目標について教えてください。

今後、1人でも多くSBCにメディカルサポーター(看護助手)が増えるよう、私が教えてもらったことを後輩たちに伝えていきたいと思っています。

『田村さんがいて良かった』と言ってもらえる存在になれるように私も頑張るので、未経験の方でも『やってみたい!』という想いさえあれば、安心して飛び込んできてほしいですね。

本日は貴重なお話をありがとうございました。田村さんの更なる活躍を楽しみにしています!

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