今回は湘南美容クリニック高崎院の看護師、矢内さんがSBCメディカルグループ(以下SBC)に入社された経緯や、入社後の仕事内容、仕事のやりがいについてお話をお聞きしました。
「究極の三方良し」に共感。良い仕事をするカギは自分たちの心身を充実させること
矢内さんは26歳から看護学校に通い看護師免許を取得されたと聞きました。20代半ばから看護師を目指すきっかけは何だったのでしょうか?
もともと19歳~26歳の頃に、東京で役者を志していたのですが、東日本大震災をきっかけに地元の群馬に帰ることにしました。そこで将来を考えた時にきちんと手に職をつけたいなと思って、看護師を目指したんです。
叔母が看護師だったので、身近な仕事に感じていましたし、接客のアルバイトをしていた時から人と関わる仕事は自分に向いているとも思っていました。
矢内さんにとって看護師は身近な職業だったんですね。26歳から看護学校に通うのは、学費もかかりますし周りの同期も年下ばかりで心理的ハードルが高くなかったですか?
もちろん心理的ハードルが高くなかったといったら嘘になります。でもその当時、「看護師になりたい」という想いが強かったのでチャレンジすることが出来ました。
学費は奨学金制度もありましたし、周りの同期も同じ目標に向かって学んでおり年の差を感じることはありませんでした。私が通った看護学校には社会人枠があって、自分以外にも社会人経験者の方がいたことも心強かったですね。
看護学校を卒業され、実際に看護師として働いてみていかがでしたでしょうか?
やりがいもありましたが想像以上にハードでした。
最初は循環器内科と脳神経外科の病院で、合わせて約3年間勤務して、そのあと回復期の患者様と関わりたいと思い、リハビリテーション科のある病院に転職したのですが、夜勤で生活リズムが崩れてしまったんです。心も身体も辛かったですし、辞めていく同僚も多かったですね。
ハードな状況が続いて『心から患者様に向き合えていない』と感じて悩んでいました。
それで転職をお考えになられたのですね。SBCに転職したきっかけは何だったのでしょうか?
SBCの高崎院に勤務していた看護学校の同期から、『SBCなら男性看護師でも活躍できる』と聞いて興味を持ち、自分でも調べていくうちに『この会社に入りたい』と思うようになりました。SBCの経営理念である『究極の三方良し』の考えにすごく共感したんです。
自分たち自身が心身ともに充実して仕事に取り組めていないと患者様に十分な医療を提供できない。まさに、当時自分が働く中で感じていたことと同じでした。
男性看護師としての苦労を乗り越えるきっかけをくれた、頼れる先輩方との出会い
SBCに入社して、今まで勤務されていた病院と何か違いは感じましたか?
スタッフの仕事に対する意識が全く違うなと感じました。『スタッフみんなで同じ方向を向いて働いている』という雰囲気がありますし、謙虚に学んでいこうという向上心の強い人が多いと思います。
自分がこれまで勤務した病院は、現状維持や安定志向が強かったので、すごく違いを感じます。
また、SBCに入社して最初のうちは覚えることも多く大変でしたが知識をつけていけばいくほどしっかり評価してもらえますし、お客様や先輩からもお褒めの言葉をもらえることも今までの病院とは違います。周りから評価される機会はSBCに入るまではあまりなかったので、とてもモチベーションが上がりました。
順調にSBCでのキャリアをスタートすることが出来たのですね!
実はそうでもないんです。入社したばかりの時期はとても悩んで退職を考えたこともありました。
入社して3カ月目くらいの時に、まったくレーザー照射の技術習得が進まなくなりました。全身脱毛を希望する女性のお客様はもちろん、男性看護師でも施術可能な箇所の施術でも女性の看護師を希望するお客様が多く、施術に入るのをお断りされることが続いたんですね。女性看護師と比べてお客様に接する経験が少なく、正直とても不安でした。
そのような時期が続き、女性のお客様に施術を断られることが恐くなりクリニックに居づらさを感じてしまうことがあって。『このままSBCにいてもよいのだろうか?』と思い詰めてしまったこともありました。
男性看護師ならではの悩み、苦労があったんですね。どのように乗り越えていったのですか?
教育担当の先輩は本当に親身に悩みを聞いてくれました。私は目の前のことでいっぱいいっぱいだったのですが、先々のキャリアなどをお話してもらったことで、前を向いて『また頑張ろう』という気持ちになることができました。
また、たまたまこの時期に金沢院からヘルプで来ていた男性看護師の先輩は、同じ男性だからこそ話せることもありましたし、先輩の働き方を見て自分の向かうべき将来が定まったと思います。この先輩に
「自分も矢内さんと同じことですごく悩んでいた時期があったし、他の男性看護師もきっと同じ悩みを持っていると思う。そのうえで私は女性のお客様の施術に入らせていただけたらありがたい。断られて当たり前という気持ちでいる」
というアドバイスをもらいました。それがきっかけで、施術に入れる機会が少ないからこそ、入れた時にお客様に絶対に満足していただこうという気持ちが一段と強くなり、自分にできることとして、「お客様に何を聞かれても答えられる、アドバイスもできる看護師」を目指すきっかけとなりました。
3カ月間のヘルプ経験で見えたこと。他院の良さを所属院にも取り入れる
周りの方から刺激をもらっているのですね。自己成長につながったエピソードはありますか?
入社して1年経たない頃、高崎院にヘルプに来ていた男性看護師の先輩がいる金沢院へ、今度は私が3カ月間ヘルプとして勤務することがありました。初めて他院で勤務したのですが、外の世界を見て自分の視野を広げたいと感じていたのでヘルプの依頼には「行きます」と即答しました。
ヘルプは知らないことを知る良い機会でしたね。同じSBCであっても院によって規模や客層が違っていて、たとえば金沢院は脂肪吸引など大きな施術が人気です。そのような大きな施術にも自分と社歴の近いスタッフが携わっていて、とても良い刺激をもらいました。
また、高崎院は金沢院より規模も大きく、基本的にお客様の回転率が高いんです。一方、金沢院はお客様とのコミュニケーションに時間をかけて施術を行っている印象を受けました。スタッフとお客様の会話は聞いていてすごく参考になりましたし、お客様の満足度も高いんです。この経験を早く高崎院に戻って活かしたいなという気持ちもありましたが、実際に帰る時はちょっと寂しかったですね。
とても気づきの多いヘルプ期間だったんですね。ヘルプ期間での経験は高崎院に戻ってからどのように活かされていますか?
高崎院に戻った時、看護主任へ自分が学んできたことをフィードバックしました。物販のご提案でも気づいたことがあって所属院のスタッフに共有したのですが、ヘルプに行く前と比較すると売上が倍になり、大きな成果につながっています。
今振り返っても、ヘルプ先での出会いは自分にとって宝物です。同時に、高崎院の業務効率の良さに気付くこともできました。こうした機会をもらい、自分の価値観の変化を実感しています。すごくいい経験ができました!
目指すは、男性看護師の目標となる存在。悩める男性看護師の成長のきっかけになりたい
現在は高崎院でどのようなことにチャレンジされていますか?
今は教育担当として後輩育成に携わっています。女性看護師の教育担当なので相手の気持ちを分かってあげることができるかなと正直不安もありましたが、教育担当になる際に受ける研修時、講師の方に『自分が男性だからと気負わないで、仲間として接していくこと』とアドバイスをもらってから、気持ちが楽になりました。
思えば私も数多くの先輩たちに支えられて、今の自分がいることに改めて気づきました。自分がしてもらったことを後輩たちにもしてあげたいですし、自分や周囲の経験をどんどん共有していくことで、成長速度を高めることに役立てればなと思います。
今後、役職者を目指すチーフチャレンジにも取り組まれると聞きました。矢内さんはどのような役職者になっていきたいですか?
SBCの男性看護師として尽力していくと決めた時から『役職者になる』ことが一つの目標だったので、チーフチャレンジのお話をもらった時は本当に嬉しかったです。
お客様の施術に多く入れる分、女性の看護師の方が役職にチャレンジできる機会が多いと感じた時期もありましたがそれは違いました。どれだけお客様に向き合えるか、それに対して自分がどのように行動したかが重要で、周りの方々もそこをしっかり見て評価してくれて嬉しかったです。
自分が関わってきた先輩たちのように、後輩たちを支えられるスタッフになっていきたいと思っています。
自分自身がそうでしたが、特に男性看護師は周りに男性がいない分、孤独を感じるときや女性のお客様に施術を断られてしまうなどの悩みは必ずあると思います。同じように社内で悩んでいる男性看護師にとって目標となる存在になりたいです。